テングの家~首都圏で建てる一条工務店のi-smart~

一条工務店の家づくりに関する情報を中心にお届けしていきます。

【2018】一条工務店の坪単価上昇 i-smart30坪の見積もり公開

 

こんにちは、テングです。

 

注文住宅を検討した際に一番気になるのは、やはり費用がいくらかかるのかということではないでしょうか?

 

私の場合、一条工務店の住宅性能に惹かれましたが、実際に私のような一般の会社員の収入で建てられるものなのか気がかりでした。

 

当時ブログなどを色々と検索しましたが、過去の坪単価のデータはあっても今現在のデータはあまり見つからず、また坪単価も毎月上がっているという情報もあり不安になったのを覚えています。

 

そこで、2018年10月に着手承諾を終えた私の一条工務店のi-smartの見積もりを公開したいと思います。

 

 

 

我が家の情報

ハウスメーカー 

一条工務店 i-smartⅡ

建物面積 

・延床面積   98.31㎡ (29.73坪)

・施工面積 103.51㎡ (31.31坪)

・2階建て 3LDK+WIC 

地  域 首都圏(1都3県)

契約時期 2018年4月

ざっくり用語解説

延床面積 

・各階の床面積を合計した面積 

・吹き抜けやバルコニーは含まない。

施工面積 

・延床面積に吹き抜け・バルコニーを加えたもの。

一条工務店の坪単価の計算では施工面積を使用します。

 

細かい違いについてはわからなくても全く問題ないです。

一条工務店の坪単価と予算の組み方

一条工務店の坪単価は私が契約した2018年4月時点で約64万5000円でした。

では、30坪の家を建てるためには単純に

30坪×64万5000円=1935万円

で済むのかというとそうではありません。

 

実際に約30坪の家を建てた私が一条工務店に支払う費用の総額は2766万3543円となっております。

 

なぜそのような事になるのかというと、一条工務店の費用の支払い総額は次の方法で算出するかたちになります。

費用総額=①建物本体工事費用+②申請費用+③付帯工事費用+④オプション費用+⑤太陽光+⑥消費税+⑦預り金

そして、一条工務店の坪単価には①の建物本体工事費用しか含まれておらず、それ以降の費用は考慮されていないため、費用の支払い総額は坪単価で計算した金額よりも遥かに高い金額となってしまいます。

  

したがって、皆さんが理想とする家を建てるために、どれくらいの予算を組むべきなのかを知るためには、坪単価だけではなく、各項目にどれくらいの費用がかかり、総額がいくらになるのかを把握することが重要となります。

 

もっとも、②③④については建築地である土地の状況などによって大きく金額が変動する可能性があります。

そこで、予算を組む目安となるように私が調べた限りの一般的な金額も併記してありますので、ご参考として頂ければ幸いです。

 

なお、一条工務店で家を建てるにあたっては、土地取得費用、外構費用、火災保険の保険料など一条工務店以外に支払う費用も必要になりますが、こちらは別の機会に紹介させて頂く予定です。

 

一条工務店の見積もり公開

それでは、我が家の実際の最終見積もり金額について各項目ごとに説明させて頂きます。

 

建物本体工事費用

建物本体工事費用とは、標準設備だけで建物そのものを建築するための建築費用とイメージして下さい。

建物本体工事費用は「施工面積」×「㎡単価」で計算します。

「㎡単価」は仮契約をした時点の金額が適用され、私が仮契約をした2018年4月時点の金額は19万5328円となり、これを坪単価になおすと64万5713円となります。

 

したがって、我が家では、建物本体工事費用は次のとおりです。

「103.51㎡」×「19万5328円」=2021万8401円

 

なお、坪単価は建築する地域によっても異なり、私の県では同じ県内でも地域によって500円程度の差がありました。

東京に近い地域の方が高かったため、首都圏では東京に近づく程、坪単価は若干上昇するのかもしれません。

 

また、坪単価は建物の施工面積が大きくなるにつれて安くなりますので、この坪単価は建物が30坪程度の場合の目安としてお考え下さい。

 

ちなみに、坪単価の意味については一条工務店では「施工面積」×「㎡単価」となっておりますが、共通の定義はなくハウスメーカー毎に計算方法は異なっています。

 

一般的に多いのは、建物本体価格を延床面積で割った金額ということになりますが、この建物本体価格に何を含むのかについてもルールはありませんので、ハウスメーカ毎に坪単価だけを比較してもあまり意味はないと思います。

  

申請費用

家を建てるにあたっては、行政機関などに建築確認などの各種の申請が必要になりますので、そのための費用となります。

合計 39万7500円

内訳

確認申請・長期優良住宅手続及び諸費用 

・35万7500円

適合検査及び諸費用

・4万円            

申請費用については、「確認申請・長期優良住宅手続及び諸費用」が施工面積によって若干変動するようですが、基本的にどの家も同じような金額になると思います。

 

また、すまい給付金の申請がある場合には、申請に必要な書類取得費用として+4万5000円とされていました。

 

したがって、申請費用については、50万円程度とみておけば通常オーバーすることはないと思います。

 

付帯工事費用

 電気・ガス・水道の引き込み工事などにかかる費用となります。

合計 116万1200円

内訳

屋外給水設備工事 

・21万4200円

屋外排水設備工事 

・22万8200円

屋外雨水設備工事 

・12万9800円

仮設工事     

・38万円

特別運搬費    

・20万9000円

我が家の特殊な部分は残土処分のための特別運搬費がかかっていることだと思います。

首都圏に家を建てる場合には、どうしても土地が狭くなるため、基礎工事で発生した土を敷地外に処分せざるを得ず、残土処分費用が発生する可能性が高いと思います。

 

また、特別運搬費は、敷地までの道路が狭かったり、クレーンを使用するのに電柱が邪魔になるなどの理由で通常の重機が使用できない場合にも発生するようです。

我が家は前面道路が4メートルと法律ギリギリの幅ですが特に問題ありませんでした。

 

一条工務店オール電化が標準となっていますが、ガスを併用する場合は、ガスの引き込み工事が発生しますので、+20万円程度金額が増加するようです。

 

付帯工事費用は、金額の個人差が大きい部分となりますが、オール電化住宅で特別運搬費が発生しない場合には約100万円程度と想定しておくのがよいかと思います。 

 

オプション費用

一条工務店は比較的標準設備が充実していると言われていますが、キッチンやトイレの設備をグレードアップしたり、さらぽか空調を採用するなど、少なからずオプション費用がかかるものです。

 

我が家のオプション費用は合計309万6550円となっています。 

採用したオプションの内容や金額については別の記事で紹介させて頂く予定です。

 

一条工務店のオプションは(1)設備関係と(2)基礎工事費用に分けられます。

 

(1)の設備関係についてはブログ等でオプション金額がほぼ公開されていますので、自分が採用したいオプションの金額を加算していけば事前にある程度正確な金額を把握することができます。

 

目安としてタンクレストイレ、玄関の電子錠、キッチン設備のグレードアップなど各設備について便利なものを採用していくと200万円程度になると思います。

かなり節約した場合でも100万円程度はかかると思います。

 

それに対して、(2)の基礎工事費用については地盤調査をするまでは正確な金額が不明です。

 

私はベタ基礎判定で済み、ソイルセメントなどの地盤改良は不要でしたが、金額は30坪の建物で約34万円となります。

ソイルセメントなどの地盤改良が必要となった場合には+50万円程度かかると言われていました。

 

地盤改良費用については後から採用したかったオプションなどを削ることが無いように予算計画の段階では地盤改良費用がかかることを前提にして30坪の建物で最低100万円程度と想定しておくのが良いと思います。

 

太陽光

我が家は太陽光パネルは不採用のため、見積もりには入っていませんが、当時は次のとおりでした。

10kw以上の搭載  22万/kw

10kw未満の搭載  25万/kw 

 

売電価格は年々下がっていますが、 太陽光パネルの価格はちょうど私の契約時のタイミングで1kwあたり1万円程度上がってしまったということでした。

 

消費税

我が家の場合は、建物本体工事費用からオプション費用までの合計額×8%ですので、次のようになります。

2487万3651円×8%=198万9892円

 

なお、2019年10月1日から消費税が10%に増税される予定ですが、次のどちらかの条件を満たせば消費税は8%が適用されることになります。

  • 建物の引き渡しが2019年9月30日までに完了する
  • 建物の引き渡しは2019年10月1日以降になるが、ハウスメーカーとの建築請負契約を2019年3月31日までに締結している

もっとも、消費税増税後はすまい給付金の金額が増額されますし、また、土地代金についてはそもそも非課税であることから、消費税増税の負担はある程度軽減されることになります。

 

預り金

一条工務店では、間取りの打ち合わせが終了し、着手承諾をするタイミングで一律80万円の預り金を支払う必要があります。

 

これは、建物の引き渡しまでに発生する各種費用(登記費用・融資手数料等)をその都度施主が支払う手間を省くために、預り金の中から一条工務店が代わって支払い、残金を後日返金するというものです。

 

基本的に残金が発生し数十万円返金されることが多いようですが、ここでは一応全額費用として計算しています。

  

一条工務店の坪単価の上昇は本当か?実際に仮契約から着手承諾までにいくら上がったのか

現在、一条工務店を検討している方はネットで坪単価が上がっているという記事を目にしているのではないでしょうか。

 

また、既に住宅展示場に行った方については、営業さんに毎月のように坪単価が上がっていると言われ仮契約を急かされていないでしょうか。

 

そこで、私が仮契約を結んだ2018年4月から、着手承諾した2018年10月までの半年間に実際にいくら坪単価が上がったか調べてみました。

仮契約時  

2018年4月  19万5328円/1㎡

着手承諾時 

2018年10月 19万9865円/1㎡

上昇した額 

1㎡ 4537円 

1坪 約1万5000円

したがって、2018年10月現在の坪単価は約66万円となり、我が家の例になおすと半年前と現在では同じ施工面積で約47万円建築費用が上がったことになります。

 

これはかなりの金額アップですよね。

営業さんの話によると、残念ですが今後もまだ坪単価は上がる予定だそうです。

 

また、坪単価の上昇とは別に一部のオプション費用の金額も上昇しているものがあります。

例えばi-smartの施主ほぼ全員が採用しているハイドロテクトタイルは少し前までは1万円/坪で採用できましたが、私の契約時点では1万3000円/坪となっており、30坪の建物では9万円の増加となります。

 

また、過去には標準だったリモコンニッチですが現在では1万5000円のオプションとなっています。

 

このように坪単価の上昇以外でも費用総額が上がる可能性があるので注意が必要です。

もっとも、逆に過去にオプションだった情報ボックスと情報コンセント(2つまで)が現在では標準となっているなど、施主にとってプラスとなる変更もあります。

また、相次ぐ値上げが流石にまずいと思ったためか、私の契約時にはキャンペーンで約20万円分のオプションが無料になりましたので、今後も坪単価等の値上げを緩和するような措置が行われるかもしれません。

 

一条工務店は、大手ハウスメーカーより割安で高性能の住宅が建てられると言われてきましたが、最近の坪単価を見ると大手ハウスメーカーの価格とそこまで変わらないところまできているかもしれません。

 

坪単価の上昇を理由に焦って仮契約をする必要はないと思いますが、一条工務店が気になっている方は一度住宅展示場に行ってみてはいかがでしょうか。

 

この記事が皆さんの参考になれば幸いです。